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国産材コラム

充実した空間で五感と時間を大切に

暮し方上手

「小さくても豊かに暮らす」

とても曖昧で主観的な言葉ですが、先月開催したセミナーの題目です。

 

住まいづくりでは、ご予算の都合で施工をする面積が限られることが珍しくなく、「小さく」という言葉には、せっかくの夢がしぼんでしまうような良くない印象がついてきます。

 

しかし私が思う「小さく」とは、面積の大小ではなく、大切にしたいことを軸にして、ギュッと詰まった、充実した空間にすることで、ぴったりと身の丈に合った着やすい服を作るようなイメージがあります。ぴったりと合わすためには設計としても知恵を絞りますが、お施主様がご自身で管理できるモノの量を知ることや、価値観に沿ってのモノの整理は必然となります。

 

「豊かさ」は四季や嵐、陽ざし、安全安心、人との繋がりなどを感じられる時間を過ごす、五感と時間を大切にすることではないでしょうか。

 

国産材の杉(無垢材)の床板は柔らかい素材なので傷がつきやすいですが、足触りが冬は温かく、梅雨と夏はさらりと心地がよく、香りは部屋の空気を一変します。年月を経ると段々と味のある飴色に変わる様子も目を楽しませてくれ、私は豊かさを感じます。

 

自分は何を大切にして暮らしていきたいかを明確にすることで「小さくて豊かに暮らす」ことができると思います。「小さくしか」できないと肩を落とさず、諦めないで欲しいです。

 

(「木族」2020年4月号より)

 

 

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