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国産材コラム

中古鉄骨戸建て 改装しました

暮らし方上手

私は24年前に築25年の木造の中古戸建住宅を購入しました。中古戸建も1軒として同じ条件や状態ではなく、その点、色々見るのは楽しい反面、選定することと、購入してから分かった状態に悩み疲れたのを思い出します。

 

「購入する前の土地と中古住宅セミナー」を受講された方から、見て欲しい物件がありますと、点検のご依頼がありました。築34年の屋上付きの鉄骨3階建ての戸建て住宅です。

 

鉄骨造の良いところは、構造計算されているので構造がしっかりしているところです。逆に問題点は、断熱が施されていない事が多く、冬は寒く、特に最上階は天井からの輻射熱で夏が暑いところです。断熱改修するのも難しいカ所ですが、今回は売り手様から、南に広く面しているので、冬よく陽が入って暖かいとお聞きし、少し安堵しました。

 

内覧すると、1カ所雨漏りがあった跡、屋上の防水もメンテナンスが必要な状態、壁天井はクロス貼り替えが必要、外壁タイルにヒビ有り、在来工法のタイル貼りの浴室はとても寒そう等でした。点検できる範囲での現状をお伝えしました。

 

ご縁があり購入され、内覧時には荷物などで見えなかった収納部分2カ所、他1カ所にも雨漏り跡が見つかりました。工事着工日はちょうど雨で、壁仕上げ材を解体して触ったところ、しっとり濡れていました。外壁に足場を立て総点検したところで、外壁面の傷みもみつかりました。すべて補修をした上で塗装をします。雨漏りの難しさは、最善の補修をしても、最初からやり替えない限り、100%止まる保証ができないところです。

 

そんな中、お施主様自身でおしゃれな壁クロスや襖紙を選ばれ、住まいづくりを楽しんでおられるようで嬉しくなりました。4月28日にお施主様のご厚意にて見学会を開催致します。ぜひとも住まいづくりの参考にしていただきたいと思います。

 

(建築士・ライフオーガナイザー=細江由理子)

~2024年木族4月号より~

 

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