建て替えや、改装をすることはお片づけをする良いチャンスになります。最近、建て替えをするために仮住まいへ引っ越しされた方が「思い切ってモノを処分したのに、引っ越し後も不要なモノが目に入り、処分しないといけないモノがまだあります」と溜息まじりにおっしゃっていました。改装される方は「これだけモノを置いていたかと驚きました」とも。
どこのご家庭でも、普段の生活で置いていることを意識することがないモノは必ずあると思います。普段の生活の様子を写真に試しに撮ってみて下さい。どれだけモノが見えなくなっているか。改装が終わってから、改装前の写真をお見せすると「こんなにモノが溢れていたんだ」と驚かれることも。
我が家も1階全体の改装だったので、冷蔵庫以外は何も置いていない状態にしなければならず、2階の納戸6畳へ残すモノをほぼ全て入れることになりました。もちろん納戸にも普段使わないモノが多く、片づけはそこから。要るモノを選んで納戸に上げ、残ったモノを集めると「こんなにあるのか」と驚き、市の処分場へ持って行くモノだけでワゴン車一杯です。5年ごとにフリーマーケットに参加したり、買い物でも慎重に選んだはずなのに…。子どもの成長と共に必要なモノも変わります。今は使ってなくても将来のためのモノもあり、中学生を過ぎる頃には一人の大人と同じで、またまたモノが増えます。
私も改装するタイミングでないと思い切ったお片づけはできませんでしたが、改装後は、春・秋に納戸の整理をするだけで、基本お片づけは簡単に終わります。
家具や荷物を除けたり、モノの整理をするのが億劫で、建て替えや改装することを先延ばしされている方も多いと思いますが、それを超えるとお片づけも楽になります。ぜひともそのハードルを越えて欲しいです。
(「木族」2019年6月号より)