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国産材コラム

お金で買えない自然の恵みを

住い考

   充実した打合せの日々

 

 前回お伝えしました「24坪の家」が無事完成しました。

また、おかげさまで、完成見学会には小さなお子さんを

もつ若いご夫婦が多数参加されました。

 

 施主さんの「ももちゃん」も来てくれました。ももちゃんを

筆頭に子どもたちが家の中を走り回ってけっこう大変でした。

足触りが良く、柔らかい杉の無垢板を使っているせいか、

寝転がって遊んでいる子供も多かったです。気兼ねなく

寝転んだり、這いつくばったりできる素材を使うって、

とてもいいことだなと再認識できました。来ていただいた

お客さんの反応は、「24坪とは思えないくらい広く感じるね。」

「とても明るい家ですね。」というご意見が多かったです。

天井を高くとったことと、東と南から光を充分に取り入れた

からだと思います。

S-FH000020

 今回のチャレンジの一つとして「採光」がありました。

 1階の東には窓を全く設けずに(厳密には設けられなかった

のですが)いかに東面にあるリビングを明るくできるのか。

部屋の隅々まで光を通せるのか。

 

 実際にプランしたのは、2階の階段吹き抜け部の東窓を大きく

とり、1階東のリビングないし西のキッチンまで光を通し、2階の

吹き抜け部の南面も窓を大きくとり、リビングに光を通す。夏、

冬の太陽の角度を計算し、試みました。それがうまくいきました。

 

 東の階段吹き抜け部の窓には木のルーバーを付けることで

優しい光が入ります。南面階段吹き抜け部にはFIX窓と風を

通す横滑り出し窓。奥にみえる格子はベランダの手すり。

スケルトンの階段から光が漏れています。自然美ですね。

S-FH000018

 キッチンや洗面化粧台を買うようには、光や風はお金では

手に入らない。土地の条件というより、設計の工夫次第で、

光を、風をうまく取り入れることができます。

 

 今回の家づくりの打ち合わせでは、お施主さんから節々に

「水谷さんがそういうならそれで」とか、「いつもありがとう

ございます」「無理をなさらないように」と終始お気遣いいた

だいて、日々とても充実した毎日でした。私も私自身の、

ささやかな存在意識を少しだけ感じることのできたひと時

だったように思います。また、いい家づくりができたとも、

ちょっぴり自負しています。

 

 「いい家づくり」は、ものでもなく予算でもなく、信頼関係

がすべてではないかと改めて感じました。

 仕事には、可能な限り楽しんで取り組もうと、常に自分に

言い聞かせています。今回、自分のやる気以上に、お客

さんからの期待いただくお声が一番のやりがいとなりました。

おそらく、私が今回取り組めた仕事の環境はぜいたくなこと、

とても恵まれたケースでしょう。お施主さんにいただいた

「ありがとう」の言葉は、私の方こそお伝えする気持ちと、

今になって感じます。

 

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