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国産材コラム

夫婦で1つ?別々?

暮らし下手

昨年コロナも落ち着いたころ、夜景で有名なホテルに宿泊しました。フロントでチェックインすると、部屋に空きがあり、無料でアップグレートしてくれるそう。

 

フロントのお兄さんの「ツインとダブルのお部屋がございますが、どちらにされますか」との質問に、すかさず彼女が「ツインのお部屋で」と返事をしました。驚きで目がまん丸の私。普段から一緒に寝てるのに、今日に限ってどうして?何か怒らせた?と思案するも答えは出ず。ポーターに連れられてツインルームへ。

 

どうしても気になって、ポーターが部屋を出て行ってすかさず、「なんでツインなん?」と聞くと「旅行の時ぐらい大きいベッド独り占めしたいし、いびき、寝相、諸々の理由、以下関係のない長文の説教」と聞いたことを後悔するほど芋づる式に普段の行いを正され、夜景も霞む旅行となりました。

 

さて、夫婦の寝室問題、これは設計で非常によく出くわす問題です。一緒に寝てますか?別々ですか?なんとなく聞きづらい質問なのですが、ベッドの配置や大きさによって当然コンセントの位置や間取りも変わり、仕事に出かける時間等の生活リズムの違いによって寝室の配置にも影響が出ます。

 

今までの実例からすると、新築の場合夫婦で寝室を1つにするのが一般的ですが、特に年配の夫婦ではいびきや生活リズムの違いから、別々の寝室が良いと言う要望も多いです。いびきぐらい、いいんじゃないの?と思う気持ちもありましたが、今回の一件でいびきの被害を受ける側の気持ちもよくよく理解することができました。ただ、さらに年齢を重ねると、いびきが止まった事に気づかない問題も出てくるようで、部屋は一つでも間仕切りを設けて欲しいなど、付かず離れずの距離感を模索する必要があるようです。

 

私の場合は願わくば末永く一緒に寝れたら幸せなんですけど、皆さんはどうですか?

 

(「木族」2022年2月号より)

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