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国産材コラム

この家を活かしたい

暮し方上手

改装(リフォーム・リノベーション)や古民家再生は新築とは違い、その家の歴史や思い出があり、住む方の「この家を活かしたい」と思う気持ちが大切な軸になります。

 

特に古民家再生は、暮らしの変化で建築当初の間取りでは住みにくく、広範囲に手を加える必要もあり金額がかさみます。管理しやすいように効率の良い間取りの新築にしたほうがいいのか悩みどころです。

 

数年前、若いご夫婦とお子さま2人のご家族から、リノベーションの相談がありました。

結婚時に、ご主人様のお父様が幼い時から住んでいた3棟長屋を切り離した最後の端家を、若い夫婦の為に改装してくれた古民家です。

 

お悩みは、水回りの不具合と、1階全体が暗いことでした。いずれは建て替えをするよう計画的に貯金もされていたのですが、色々とタイミングが合わず、また新築にすると木造3階建てになる立地で、2階建てのほうが住みやすいので、リノベーションを選ばれました。

 

1階にあったLDKを2階に移し、延べ床面積21坪の全改装です。

 

内部解体が始まると、タイムカプセルを開けたかのように建築当時の木構造が見え、その時代の木材事情や大工さんの考えがわかるとても好きな瞬間です。松丸太の小屋梁に昭和16年の棟上げをした日が刻まれていました。ご家族も感動されたのはいうまでもありません。梁下に天井を張るのをやめて古色の小屋梁を見せたLDKは、新築には無い味わいで、幼い時からの思い出を持つご主人にもとても喜んで頂きました。

 

完成見学会に、「なんということでしょう~♪」と踊りながら言ってくれた小学校入学間もない長男さんが、この春中学生に年賀状で知りました。時が経つのは早いもので、懐かしく思い出しました。

 

5月の堺セミナーで初めて「古民家のリノベーション」を行います。古い家を活かしたい方のご参考になればと思います。

 

(「木族」2021年4月号より)

 

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