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国産材コラム

心がそれたところに成功はなし

朴訥の論

最近、セミナーやメールでのお問い合わせで国産材住宅推進協会と建築士事務所民家との関係性を聞かれることもあり、気になりながらそのままになっている「民家」のホームページをリニューアルすることになった。

 

全てのスタッフが関わり、建築士事務所民家としてのこだわりを一つ一つ再検討し、違いがないか確認する作業が2ケ月に渡り続いた。年末の業務と重なり無理を押しての作業となったが、それぞれの立場でもう一度、NPO国産材住宅推進協会が担う使命と(株)民家に求められる役割を整理することで個々の理解も深まったようだ。

 

 

40年の長きにわたり営業しているが、ともすれば日常業務に追われ、今回ほどかみ砕いた話し合いを行っていない。当たり前に行ってきたことにも意味があることを共通認識することで、連帯感が生まれた。まだ完璧には至っていないが、冒頭の疑問をお持ちの方も含めて「民家」のHPにアクセス頂ければ嬉しい限りだ。

 

コロナ禍のあおりでどの企業においても働き方を考える必要に迫られ、イベントごとや会議なども自粛によりリモートに頼る機会が増えたようだ。会話の間がズレる様でどうも好きになれないが、苦手だ、とばかりも言っておれそうにない。

 

創業以来続けている「木造住宅講座」は、堺と協会事務所で各1回/月ずつ開講し、千百回を悠に超える。毎回参加者は5名前後と少数ではあるが、参加者の意気込みが感じられその熱意に圧倒されることもある。

 

嬉しいのは講座を受けた方が建築計画に臨んだ場合、その理解力に明らかにその成果が見えることだ。

先日、講座の希望者から会場までのアクセスにもコロナが心配で、ZOOMで講座を開いてほしいといわれた。丁度いい機会かもしれない。千百回とのなれば講座もマンネリ化し兼ねない、住まいづくりも年々変化し、特に省エネ化に拍車がかかる。

 

現在、若い建築士に講師を任せているが、参加者さんから分かりやすいと中々の評価を頂いている。テクノロジーを駆使し、若い感性でより楽しく分かりやすい講座を目指してほしいものだ。

 

民家を見直すことでスタッフのハートに何かが点火したかに感じた。何よりも自発的に取り組む姿勢が嬉しく、頼もしくもある。

 

「心がそれたところに成功はなし」というが、心に留めおきたいものだ。

 

(「木族」2021年2月号より)

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