TOP > 国産材のあれこれ > 10・スギの黒心と赤心材はどう違うの?
地域によっては、スギの中心部分が黒褐色のものや赤みを帯びたものがあったりと様々です。
原因とすれば遺伝的な要因や、後天的には傷から何らかの菌が浸入することで変色すると考えられています。
一般的に黒い心材ほど含水率が高いとされています。
強度的には赤心も黒心も変化は無いようです。
宮崎県のオビスギは代表的な黒心ですが、抗蟻性(シロアリ抵抗性)のある成分が多く含まれており、殺蟻能力があるとまでいわれています。
ただこの成分は揮発性が高いため、高温で乾燥された材には殆ど残らないということで乾燥には配慮が必要です。
いずれにせよ、それぞれの長所を活かした使い方が求められます。