TOP > 国産材のあれこれ > 13 杉・ヒノキを使う時、注意することは
杉はおなじ森林で育っても、強度(ヤング率)にバラつきがあります。
横架材(横に寝かせて使う材=梁・桁など)として使う場合は、その場所に必要な強度を計算し、それに見合ったヤング率なり、太さの杉を使う必要があります。
強度が不足すれば荷重に耐えられず、梁などがたわむ原因になります。
また、乾燥材を使っていても、杉は収縮が大きく、床板など乾燥時に些少のスキが生じます。
特に冷暖房機器を使い過乾燥になる場合は要注意です。
一年を通して痩せたり太ったりして、湿度調整をしています。
建具などに杉を使う場合は、あまり背を高くすると反りが生じます。
1800mm程度にとどめておく方が望ましい。
ヒノキは杉に比べてバラつきも少なく、乾燥もしやすい性質です。
調湿性能は杉ほどではありません。
また、杉と比較して冷たく感じます。
香りに特徴があり、過敏症の人には強く感じる場合があります。
ヒノキは和室広縁の縁甲板としてよく使われていますが、陽当りの良い場所には充分な乾燥が必要です。
板材にカラーをのせる場合は、ワックスなどをかけると色が浸透し
ません、またヒノキは色が入りにくい素材です。
ウレタンなど被膜を張るような塗料は木の調湿の妨げになります
できるだけ浸透性のある塗料をお使いください。