「ごまめの歯ぎしり」コラムの記事一覧
それぞれの木材産地で、端材を活かしたおもちゃが創られ
ています。
三重県の松阪では、伊勢神宮の用材として使われるヒノキ
が虫食いがあるというだけで、撥ねられ二束三文の価格
になってしまいます。
伐採するときには既に虫は存在せず、強度的にも問題は
ないのですが、それを積み木型パズルとしてデモストレー
ションされています。
兵庫の木製建具屋さんは
ヒノキの端材を利用して、高性能の積み木を創られました。
4面ともカンナで削り、直角をだし、かなりの段数を積み上
げても崩れにくいというものです。
100本組で価格は1万円と少しお高いのですが、大人も
積み上げたくなるほどの精巧さです。(協会事務所に展示)
ぜひ、手に触れてみてください。
これは良く見られる動物の型抜きですが、
思いをこめて創られたものには何やら魂を感じてしまうのですが
いかがでしょうか。
既成の建具でなく、建具屋さんによる手づくり建具の
ことですが、皆さん背が高くなったのは分かるんだけど
最近、やたらめったらタッパの高い建具が多いようです
とくに新進気鋭の若い設計やさんが好まれる様で・・
もちろんお施主様のご希望でもあるのですが・・・
その場合、余程素地の良い木材(高価)を使わない限り
反りや捻りが生じ、引き違いの場合は特に建具同士
が擦れて開閉が困難になる率が高いようです。
そこで建具やさんに聞いてみました。
基本的には2m迄なら、木材の効率もいいのですが
2mを超えると材料にもロスが生じ、結局高いものに
なってしまうとか、又、背を高くするとどうしても木材
の反り狂いが生じ、リスクが高くなるようです。
玄関ドアの背を高くし過ぎると重くなり、蝶番に負担
がかかり過ぎることもあるようです。
過去の例として、
幅広で背の高いアルミサッシを入れたところ
最初は明るくてよかったんですが、
10数年が経過し、70歳を過ぎた頃から
その重さに泣いた方がおられました。
なにごともほどほどがよろしいようで・・・