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火災保険、思わぬ高額な掛け金に

暮らしのお片付け上手

先月末に、夫の年金の受給までに25年かけて無理なく支払うように組んだ、小さな我が家の住宅ローンを完済しました。未だリフォームローンは残っていて、メンテナンスにこれからも費用はかかりますが、やっとひとつ肩の荷がおりました。

 

今年に入って、25年分を一括で支払った火災保険の会社からも、「ローン完済で火災保険が切れます。」との知らせと見積がきました。その保険は、大きな金額が動く不動産契約時の諸経費の一部で、支払ったことさえ自覚がなかったので、今回は改めて火災保険のことを調べました。

 

前回と違い地震保険も掛け、災害補償金額がとても低かったので倍の金額に。「2022年10月から最長5年契約になって、割高になるよ」と、あるお施主様から聞いていましたが、結局12倍(!)になりました。

 

以前古民家のセミナー開催時に、「古民家に住まれている方は、火災保険はどうされているのでしょう?」と質問をいただきました。火災保険はお施主様にお任せしているので、返答はできなかったのですが、(一度古民家改修で地震後だったので、屋根瓦の補修に使われた事例はお伝えしました)今回、その質問の意味が分かりました。

 

ネットの比較サイトを利用したら、2社からしか見積があがらす、それもCMとかで知っている有名な保険会社ではありません。もっとたくさん比較できると思っていたのに残念で調べると、我が家が旧耐震基準(昭和56年5月以前)なので、見積対象外でした。古い家はリスクが高いので扱ってくれる保険会社が少ないようです。中古住宅のご購入を検討されている方にご参考になればと思います。

 

その後、ローン完済して初めて知ったのは、登記簿についた抵当権の抹消は借主がしないといけない事です。てっきり銀行がしてくれるものと思っていました。もちろん司法書士さんにお願いすれば簡単なことですが、銀行からの手続きに必要な書類も手元に届いたので、節約と勉強を兼ねて挑戦してみます。

 

(建築士・ライフオーガナイザー=細江由理子)

~2025年木族6月号より~

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