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国産材コラム

ブドウ糖とセルロース

きの家、木の家、スギの家

どうもこのごろ、5人に1人は花粉症のように感じる。幸いにして「木の家木の家杉の家」はその症状を知らない。

第二次世界大戦が終わったのが昭和20年。国が木材の供出を命じた(自主的に、とのことだったが、断ることは非国民だったろう)のは同18年。当初は2ヶ月程度の期間限定だったが、戦争はますます激しくなり、供出はその後も、さらに求められた。
そして終戦。戦後の復興に役立てられる木材はほとんど残っていない。で、当然だが植林が求められる。それも早く育って、用材として役立つもの…杉。

育ちが早いこともあったが、もともと杉は日本の気候に合っていた。しかし、資源として使えるまでに育つ時間が必要なのはお分かりだろう。いかに早く育つといえ、5年、10年で柱や梁にはなることがない。で、輸入材を求めることに…。

やっとこさ資源として使えるようになったころ、世は輸入材一辺倒だった。では、育った杉はどうしよう。皆さんはどうすべきだと思うだろう。花粉症の原因だから切り捨てればいいのだろうか。

さて、「光合成」の話PARTⅡ

植物は二酸化炭素を吸って酸素を出す。ただ、光合成とは、「光」のエネルギーで有機物を「合成」することと前回書かせてもらいました。では、どんな有機物を合成するのか、それが問題ですよね。

光合成=光化学反応の一つ=の正しい「反応式」は
6CO2+12H2O→C6H12O6+6O2+6H2O  です。

CO2は二酸化炭素、O2は、いわずと知れた酸素、H2Oは水。で、C6H12O6は?

ブドウ糖です。

このブドウ糖が2つ集まると麦芽糖、300~1000個が連なるとでんぷん、何十万ものブドウ糖の集まりはご存知「セルロース」になるのです。な~るほど、ですよね。

で、どうも植物が出すO2は、二酸化炭素の中のものでなく、水として水素と結合している酸素らしいのです。庭の水遣りは、単に潤すためだけではないということ。がんばりましょう。

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