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国産材コラム

生きることの延長ととらえて

暮し方上手

「遺品整理」

 

2月に突然母が旅立ちました。独り暮らしだった母がいなくなった実家は、抜け殻のようで寂しく、もっと会いに来ていたらという後悔しかありません。

 

実家には、貴重品、生活に必要な道具箱、思い出のモノ、母が好きだった刺繍や手芸の道具や本、作品類。そして明らかに処分するモノが残されていました。ライフオーガナイズでは、本人からの依頼でないとモノの整理はできませんが、遺品となれば受け継いだ人の判断になり、本人のモノへの思いとまた違った整理となります。

 

まとめられてなかった貴重品探しと冷蔵庫の中の生モノ類、明らかな処分品の整理はすぐさまできましたが、兄が数年後に住むことになったことで気が緩んだのと、母の思い出が詰まったモノも多く、なかなか決断も出来ず進みません。自治体によってゴミの分類も違い、出す日に合わせて帰ることもままならないのも理由のひとつ。

 

そんな中、刺繍と手芸の道具類を母の手芸友達が「何ひとつ捨てることなく活かします」と引き取って頂け、嬉しい限りでした。

 

生前母は歳を重ねるごとに片づけもしんどくなったのか「全部、遺品整理の業者さんで処分して」と言っていました。そのほうがあっさりと整理できたかもしれませんが、残された家族には辛く負担がかかる選択のように思えます。

 

日頃忘れていますが、誰もがいつかは旅立ち、その時には何も持っていけません。できるうちに意識して整理すれば自分も納得し、受け継がれる家族の負担も減ります。かといって無理に「旅立つこと」だけ意識するのでなく「生きること」の一部、延長だと明るくとらえ、時折思い出す程度に整理していきたいものです。

 

(「木族」2017年4月号より)

 

 

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