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国産材コラム

優れものだね!

きの家、木の家、スギの家

暖かい日、仕事のあとは、汗をかいたためか、やはり「とりあえずビール」が定番。しかし寒い日の「熱燗」の沁み方よ! 高給酒の「ひや」も捨てがたい。

杉の桶樽に入れられて江戸に「下った」酒が、香りと共に滑らかな味で上酒とされた(関東で作られたお酒が「くだらない」ものとなった)話は聞いていた。当時の日本酒はかなり臭みがあり、それが杉の桶樽で緩和されたという説もある。直接杉の葉を入れたとも…。
はしたなくも関西の優位性に満足してしまい、大量に作られた「酒」は人々の胃に消えたとして、残された桶樽はどうなったのか気にも留めていなかった。しかしさすがはエコ都市・江戸。醤油樽、味噌樽と需要には事欠かなかったらしい。空き樽は「明き樽」と縁起良く名を変えて。

造り酒屋の軒に吊るされている杉玉は、皆さんご存知だろう。「新酒ができましたよ」というPRとして使われている(最古の神社・大神(おおみわ)神社=奈良県=のご神体・三輪山の杉にあやかったらしい→大神神社は酒の神様を祭っているともいう)。また杉玉は醸造時の殺菌のためにお酒に浸したこともあるとか。

今どうなっているのか知らないが、車の排気ガスを浄化する実験で、杉のおが屑が最大の効果を示したというニュースがあった。うまくいくと満天の星空が復活すると期待しているのだが、その後が気になる。

いずれにしろ、日本原産の(木のニッポニアニッポン)杉を誇りを持って使う、また推奨する 理由が増えると嬉しい。

さて「光合成」PARTⅣ

私たちは酸素がないと生きていけませんが、だからといって地球上の空気が酸素だけだと大変です。ほとんどの物質が燃え上がってしまうでしょう。それだけ酸素は不安定な気体なのです。で、そんなことが起きないように、空気中の約8割が酸素でない気体でできています。

でも最も多いのは二酸化炭素ではなく、窒素です(78.1%)。次に酸素(20.9%)が来ます。で、計算すると、この2種類の気体で99%になってしまいます。残り1%のうちアルゴンが9割(つまり空気全体の0.9%)を占めるとのこと。

じゃあ二酸化炭素は、というと、空気全体の0.03%、1万分の3に過ぎないのです。こんな乏しい(?)栄養素で、植物は年間5千億トンの有機物を生産しています。この有機物のうち約2%を私たち人間が食糧として摂取します。酸素だけでなく、食糧も植物に頼っていることを改めて認識しましょう。

余談ですが、0.03%の二酸化炭素が何%か増えただけで、地球の温暖化が進むとは、自然のシステムの微妙さを思わせる事実の一つですね

この項おわり

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