大切な物を選び出す
新しい年を迎えて、早や1カ月。年始に今年の目標を立てた方は実行していますか?
計画するのは、まっさらな白い紙に絵を描くようで、自由で楽しいものですね。
さて、私は年始に実家へ帰省しました。実家には、80代の母がひとりで暮らしています。帰る度に気になっていましたが、とにかくモノが多く、足を引っ掛けてケガでもしたらと心配です。
実家を物置のようにしている話も耳にしますが、私たち子供は自分が置いているモノを一度整理したので、大半が母のモノです。生活するには支障のない範囲の量ですが、管理できていないので、「死んでから捨ててくれていいよ」と母は言います。
娘の私はそんな悲しい思いをするより、今からぼちぼちと整理を一緒にしたほうが気持ちが楽です。
シニア世代の整理は、いらないだろうと思えるモノでも、今まで生きてきた人生の財産のひとつなので、「捨てる」から始めず、たくさんのモノの中から大事なモノを取り出していくのがポイントです。それと、置いていることさえ忘れているモノも多いので整理はいい機会になるはず。
さぁ今年は、親子だとつい言いたい放題ですが、母を叱らず、寄り添いながら、生前整理のお手伝いをしていきたいと思います。
(「木族」2014年2月号より)