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国産材コラム

立ち・座りの負担考え

住い考

「高さ」の設定も大事です

暑い夏も終わり、少し風が心地よい季節になってきました。今年は紅葉を見に行きたいなと思っています。今回は室内の段差についてのお話。

 

バリアフリーという言葉があるように、皆さまは床の段差をなくすことについては意識が高いことでしょうが、小さなお子様をもつ家族にとっては、毎日の生活で立つ・座るという動作の軽減も重要と思います。

 

立った状態から床に座るとき、お尻から床までの距離は約80センチ。これだけ差があると、特に小さなお子様をもつ奥様は気軽に座ることは難しいのでは。運動不足の私などは年々ぎっくり腰が怖くて、腰をおろすことに毎回恐怖を感じます。

 

できるだけ腰に負担の掛らないよう、しゃがむ距離を縮めるため、床から40センチくらいの高さに腰を掛けられるアイテムを設ける方法があります。

 

たとえば、リビングに隣接して畳の間を設けた場合、畳は当然座って利用します。フローリングと同じ高さの畳に座るとなると結構気合いを入れないと座れないので、あえて畳の高さを40センチ上げ、フローリングの床との間に中間的な高さを造るのです。これが最近流行りの、小上がり畳です。

 

これによって気軽に畳に座ることもでき、リビングのソファーの大きい版としての利用もできます。椅子と同じ高さなので目線が揃い、ダイニングにいる家族とも会話しやすく、寝ころびながら楽にTVが見られます(行儀が悪い?…笑)

 

家族が集うリビング、ダイニング、キッチンで「立つ、座る」ことを考えて高さを設定すれば、より居心地の良い空間になると考えています。

 

(「木族」2015年10月号より)

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