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国産材コラム

思い出の地 どうか今のままで

その日ぐらし

ゴールデンウイークが明けて間もない5月中旬、お休みを頂き北海道へ行ってきました。大洗港からサンフラワーに乗り苫小牧へ、美瑛を経由して北見、知床、釧路へと、道東を堪能してきました。

 

釧路には幼少の頃住んでおり、おぼろげな記憶を辿りながら故郷に立ち寄ることに。当時住んでいた古いコーポ。とっくに建替えられていてもおかしくないのに、新興住宅に囲まれながらそこだけ時が止まったかの如く変わらぬ姿で残っていました。前の広場で友達とかまくらを作ったこと。冬は水を張ってスケートリンクになる向かいの小学校の校庭で、スケートというより這いずり回ったこと。隣の牧場から道産子が逃げて大騒ぎになったこと。当時の記憶がリアルに蘇りました。

 

たまたま出てこられた現在の住人の方に話しかけてみたところ、来月には知り合いが越してきて空室が埋まるとの事。「私らがいる限りきっとここは壊されないよ」の言葉にものすごく安堵しました。次いつ来られるか分からないけど、どうかその時も、今の姿のまま残っていてくれたらと思います。

 

(「木族」2022年6月号より)

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