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国産材コラム

個性を楽しむ”贅沢”

住い考

暮らし→住まいづくりも

 

春ですね。春は何かを始めるにはいいきっかけとなる季節です。

私は、ひょんなことから休日にフットサル(サッカーの小さい版)を

始めました。面識のない方たちも含めてゲームに興じています。

 

人見知りをする私としては一面識もない人たちと接するのは

一種チャレンジでもありましたが、共に汗を流しているせいか、

試合が終わると、自ずと楽しく会話ができて、今では私の

リフレッシュに欠かせないものとなっています。

何かに取り組むことで人と出会い、共感しあえる。縁というものは

とてもいいものだと思いました。(ですので、フットサルのあるときは

打ち合わせを入れないでください(笑))

 

 

さて、最近私が書いているブログを見て共感の声をいただいたり、

「水谷さんに設計してほしい」と言っていただける機会が

増えました。非常にありがたいことです。

 

ご家族の最も大きな買い物なので責任重大ですが、それだけに

完成すればこの上ない充実感が得られます。一方で家づくりは、

お客さんにとっても大変お疲れになる事業、だからこそ、

どうせなら楽しんで建てられたほうがいいでしょう。

 

色々考慮すると、やはり家づくりは信頼関係が最も重要。

ですので、できればお互いが同じ考え、同じ志向で進めば、

自ずとしていい家になると思います。

 

最近、現場で大工さんと話す機会が多いのですが、

「水谷、これはこっちの方が手間かかるけど、綺麗じゃないか?」とか

労を惜しまず取り組んでいただけることに嬉しさを感じます。

ただ単に仕事をこなすだけであれば、職人が自ら仕事を

増やすことはありません。ただ、携わっている住まいづくりに

心が入れば、一歩踏み込むことでやりがいさえ持てます。

 

設計者も職方も人であり、感情があります。誤解を恐れずに言うと、

この一歩踏み込む想いこそが、結果として大きく変わってくるのだと

私は思っています。

 

ところで近頃「個性」というものの贅沢(ぜいたく)さを

強く感じます。個性にも色々ありますが、世間に流されることなく、

「自分の想い、こだわり」を楽しむのもその一つでしょう。

いくら高価なものや世間から評価されているものでも、決してそれが

自分にぴったり適合するとは限りません。どんなものでも、正解・誤りに

関係なく、自分で責任がとれれば、自分の判断で選べればいいと思います。

 

ライフスタイルが好い例です。子供と料理がしたい。縁側に座りながら

くつろぎたい。暖炉の火を見ながら食事を楽しみたい。木に囲まれて

お風呂に入りたい。子供と自然を楽しみたい…etc。

スタートはそんなところではないでしょうか。

 

高断熱・高構造・省エネは当然のことで、目的ではないように思いますし、

プロに任せる部分とも言えます。勉強すればするほど、こういったことに

とらわれがちですが。

 

どんなライフスタイルが理想か?を考えている方が楽しくてワクワク

しませんか。社会の流れに巻き込まれるだけでなく、いかに個を保ち、

楽しむか、社会に揉まれながらも自由を大切にする。これって贅沢ですよね。

もちろん、人と違うことをしようと思うと、それなりに勉強や努力は

しなければいけませんが、そのための労は大いにしてやろうと思う

今日このごろです。

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