私たち国産材住宅推進協会は、国産材を使用した安全で健康的な家づくりを支援するNPO法人です。

全てに「ゆとり」を

 

小さな古い我が家のリノベーション、間もなく見学会。職人さんたちの作業が終わってから、見学会までに自分たちで出来る範囲はDIYでするように計画しました。あくまでも金額を押さえるためですが、楽しめればいいじゃないかと軽い気持ちでのスタート。

 

はじめに外壁の新設板張り部分の塗装。夫婦で足場に乗っての作業ですが、足場は思ったより不安定。私は下で夫の補助に徹し、なんとか完成。

 

次に室内の天井仕上げに水性塗料を塗るのは夫の担当。簡単に考えてた下地処理のパテ塗りは始めると案外難しく、思い通りにできないことと、キレイに仕上げたい気持ちとぶつかり、つい不満ばかり。楽しむはずが、なんだか重い空気に…。

 

その後の小さな大工仕事は次々と形になっていくことに目が向いてきたのと、隠し釘を使っての作業が面白く軽快に進みます。調子も乗ってきて他の作業もはかどり、残すは左官工事だけに。

 

15年前に夫婦で珪藻土を塗った経験を活かそうと思いましたが、その時の難しさを夫が覚えていて、言いだしっぺの私だけですることにしぶしぶ決定。しかし、私が忙しくてなかなか時間がとれず断念。

 

家族の思い出づくりやラフな仕上がりでもOKという気持ちで、時間にもゆとりを持って取り組むことがDIYのコツのようです。

 

（「木族」２０１６年４月号より）