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国産材コラム

心が通う住まいづくり

暮らし方上手

大半が手作業です つながりを大切に

 

やっと過ごしやすい時期になりましたね。春の訪れを感じる日に上棟式がありました。

 

新築ならではの上棟式は地域によってはお餅等を棟の上から撒いたり、ご親戚を招いて賑やかにされることもあるようです。

 

一昔前の風景として、お酒も進み、手拍子で歌う長老の現場監督を懐かしく思い出します。

 

最近はそんな上棟式も執り行われないことが多くなったと聞き、とても残念です。簡単な式でも行う意味は大いにあります。

 

上棟式は、工事中から竣工後も安全な住まいであることを祈願すると共に、お施主様と大工さんや現場担当者とのコミュニケーションの大切な場になります。お心遣いでご用意いただいたお食事や飲み物を囲み歓談することで、ぐっと距離も縮まります。

 

大工さんもお施主様のことを何も知らずに建てるよりも心がこもりますし、お引き渡し後にお施主様から大工さんの仕事ぶりや式のことを懐かしく思い出してお話しいただくことも多く、心に残るものです。リフォームやリノベーションの場合も、できれば休み時間等にご遠慮なく話しかけていただき、ご歓談いただければありがたいです。

 

住まいづくりは、木材プレカットのように機械でできる作業もありますが、大半が人の手作業です。

 

人と人との繋がりを大切にしてこそ、心が通う住まいづくりができると思います。

 

(「木族」2015年4月号より)

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