TOP > 国産材コラム > 河島英五と森のコンサート 《山林》
(2002年10月 山林掲載)
奈良県下北山村に音楽関連の方の別荘を建.築させていただいた
ことがある。河島さんはその建物が気に入り、よく宿泊されていた。
「森のコンサート」に2度出演していただいたが、数年後、
確か「ブーツを脱いで」という曲だと思うがその歌詞に「国産材の杉
もいいじゃないか」といった下りがあって、驚きと感激でジーンとき
たことがあった。
震災後の復興支援コンサートなど、亡くなる寸前まで続けてこら
れた信念の強さと、人としてのやさしさと、太く短い生き様まで竹中
理事長(故)に相通じるものを感じる。
その後コンサートは、ジュディオング、ブレッド&バター、イルカ、
劇団こんにゃく座と続いている。このコンサートのメインタイトルは
「人は森を救えるか」と恐れ多いものであるが、サブタイトルとして
「オゾン層を守ろう」や「地球温暖化」「熱帯雨林を考える」など毎回
テーマを変え、ロビーにて環境団体のパネル展示などをおこなって
いる。
過去に余剰金がでたのは2回ほどであり、毎回集客には四苦八苦
しているが、しない年には決まって「今年はコンサートはしないので
すか」といった問い合わせを頂き、何かに駆り立てられるように10月
には次の出演者を模索する。
全ての失敗の90%は止めることに原因がある、と誰かが言ったが
それを信じたい。
今年は「アトムを歌おう」である。2003年がアトム生誕の年だとか。
それに先駆け手塚アニメの主題歌をみんなで歌おうというものである。
「空を越えて~ら・ら・ら・星のかなた~」まで、杉に未来をと叫ぼう。
この章は終わり