毎年正月は長崎の実家に帰省するのですが、元旦が誕生日の母のためにプレゼントを持っていきます。
前もって欲しいものを聞くのですが、こちらの懐を気にしすぎてか、万歩計とか登山帽の紐とか安価なものを言われ、追加のプレゼントを何にするかで毎度頭を悩ませています。
しかしここ数年、帰る度に「インコ飼いたいわ~」とさりげなく言うのです。「飼ったらええやん」と言うと、「だってお父さんダメって言うし・・・」。どうやら私が父を説得し、さらにプレゼントして欲しそうなのです。
頑固な父を説得するのが面倒なので端的に「来年インコ連れて来るわ」と言ってみたところ「あ、そう」と、あっさり承認。母がすかさず「それなら犬が良い」と言うと「犬はダメだ」の即答。そんなわけで、次の誕生日はインコをプレゼントすることに。
とは言えインコの種類も様々でセキセイ、オカメ、コザクラなどがあります。せっかくだからおしゃべりな子がいいなとYouTubeで動画を見ては、すっかり癒され本来の目的を見失う毎日です。
(建築士事務所民家・設計部=矢野祐子)
~2024年木族12月号より~