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国産材コラム

集まれNPO!

朴訥の論

淀川区まちづくり交流会

 

30年の長きに亘り国産材利用拡大運動を続けていながら、地元地域に向け発信をしていないことに疑問を感じていた。

 

20年前、地域で活動する団体に呼びかけ、年1回の「森のコンサート」を開いたことがある。素人考えでなかなか採算がとれず12回で打ち切る結果に終わったが、サラワク州熱帯雨林を考える会や、ストップ・フロンの会、アトピッ子地球の子などの参加を得、交流を深められたのは大きな成果だった。

 

協会事務所がある淀川区には86のNPO法人があるそうだ。淀川区まちづくりセンター支部の呼びかけで、5月18日意見交換会が持たれた。NPO同士が繋がって、それぞれの強みを活かした協働・協力ができれば、もっとお互いの活動の枠が広がる。今回は、それぞれが感じている、地域とNPOとのコミュニケーションギャップを埋めるという目的もあったようだ。

 

交流会はワールドカフェ方式で行われ、グループに分かれ、1セッション、20分ごとに人が入れ替わり、出来るだけ多くの方とコミュニケーションがとれる試みがされていた。

 

「この町でやってみたいこんな事」「たまげたわ、あんなことするこんな人」「文殊の知恵でまちづくり」と、3つのテーマをかかげて討論を交わすことになった。介護がらみのNPO団体が多く、高齢者問題が急速に進行していることを実感した。

 

ユニークなところでは、World「おせっ会」。生きがいや、仲間づくりなどにお節介を復活させようというもの。介護する家族や介護経験者と交流することで励まし合い、介護についての知識を深めるという介護家族会「けせらせら」。シャッター商店街などの地域振興を推進する「みつや交流亭」などバラエティに富む。

 

呼びかけ人も含め40人近くが集う。グループ交流の中で印象に残ったのは「老老介護をなくしたい」と訴えた日本エスコート協会。団塊世代が老齢期に向かう、団塊2世と言われる30代40代が自らのこととして介護問題に今から関心を示し取り組むことを促す。介護に関わらず、地域のコミュニティ活動に若者が加担して、初めて地域活性の歯車が回る。

 

国産材住宅推進協会の強みを活かし、どんな拘わりができるか模索したい。建築現場で出る木端は捨てる程ある。スギやヒノキに触れたこともない子供達に、日本の森林を身近に引き寄せる絶好のチャンスといえる。

 

 

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