TOP > 国産材の新築・リフォーム > 小さな家で豊かに暮らす 【池田市 F邸】
[新築]
主要構造:木造2階建
設計・施工:建築士事務所民家
竣工:平成24年10月
阪急宝塚線、池田駅に近い静かな住宅街。
30代のご夫婦と3歳のお嬢様のお住まいです。
建物本体の費用とその他にかかる費用を含めてトータル1900万円(税込)のご予算でした。
建物本体費1500万円のなかで、不都合なく過ごすための最低スペックを考えると、
24坪くらいの規模にしておく必要があると考え、無駄なスペース、利用頻度の
少ない部屋を省くー限られた予算の中で、密な家づくりをするために優先順位を
しっかりつけることを考えました。
1階の東には窓を全く設けずに(厳密には設けられなかったので)いかに東面に
あるリビングを明るくできるのか。
部屋の隅々まで光を通せるのか。を考え、2階の階段吹き抜け部の東窓を
大きくとり、1階東のリビングないし西のキッチンまで光を通し、
2階の吹き抜け部の南面も窓を大きくとり、リビングに光を通す。
夏、冬の太陽の角度を計算しました。
東の階段吹き抜け部の窓には木のルーバーを付けることで優しい光が入ります。
南面階段吹き抜け部にはFIX窓と風を通す横滑り出し窓。
奥に見える格子はベランダの手すり。
スケルトンの階段から光が漏れています。
限られた敷地で、限られた予算という制約の中で、最大限「密」な家づくり。
そのうえ、高価な設備や素材に頼らない、設計による工夫でしか得られない光や
風といった「自然」をうまく取り入れた家が、本当の「いい家」ではないでしょうか。