magazine
2008.10.11
花魁と太夫さんは、ちゃいまっせ
念願かのうて
京都・島原の「角屋」を見学しました。
揚屋と遊郭と、とんだカン違いをしてました。
角屋は揚屋ということやけど、
揚屋とは現在の料亭(宴会場)のようなもので、
業務内容によって
花街(かがい)と遊郭に分かれ、
揚屋は遊宴を行う花街に入ります。
一階は調理場と自宅にあてて、

二階に酒宴座敷を設けているため
お客さんを、2階に上げたことから揚屋というたようで
もともと島原という地名も
丁度、島原の乱のゴタゴタが
あった同じ頃に
角屋もバタバタと屋移りして
島原みたいや、いうて
今の地名になったんやて、
だいだい地名も歴史もそんなもんとちゃいまっか
置屋さん(太夫や芸者・舞妓を置いている)から
芸者さんなんかを招いて、宴会を開いてたゆうことです。
中でも最上格の人が太夫さんで、
茶・花道、琴、三味、俳諧、全ての作法に精通してて
お呼びが掛かっても
ちょっこらそっとで、お出ましにならんそうで、
たいそうなお方やったらしい。
お出ましのとき、さしかけ傘に、かむろ(禿に似た字です)
を従え、ぞろぞろと練りまわすのは太夫さんだったんです。
映画では花魁になってるけど・・・・・
なんでもカムロから太夫に育てあげるのですって。
テレビで、チャンチャカチャンチャンで出てくる
吉野太夫や思てたら
大間違いでっせ。
普通、花魁(おいらん)と太夫さんを
一緒に考えがちやけど、
早い話が、芸事を披露するのが太夫さん
芸はしないで
技を駆使するのが花魁やそうです。
(我ながらきれいに収めました)
いやいや奥の深いことで。
なかなか建築物に行きつかんのですが
大切な日本文化が
歪んで伝わったら、
あきまへんでっしゃろ。
つづき




