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2011.05.02
木造3階建て・ご入居4年目
4年前に建てた木造3階建てのお施主様から
ご相談を受け訪問しました。
現在は天井を張り、見えなくなっている
リビングの中央にある末口330mmの松梁を
見えるように出来ないか、というご相談でした。
(解体した家の囲炉裏の上についていた自在鉤)
1昨年に亡くなられたおばあちゃん(享年83歳)が
「立派な梁を隠すのはもったいない」と
生前、言っておられたようで
それを受けてのご要望でした。
丁度、梁下には建具が入っているのですが
検討してお返事することになりました。
3階部分はご長男夫婦が生活しておられます
若奥様が糸を染色し、
その糸で機織をされると伺ってはいたのですが
拝見するのは初めて

織っている途中の作品を見せていただき
鮮やかなブルーに目を見張るばかりです。
ロフトは書斎にも寝室にも、フル活動でした。
(二世帯住宅として、息子さん家族は外階段で2階の玄関へ、1階の玄関はご両親家族)
ご挨拶に手を合わせたお仏壇の中に
亡くなられる前にサンケイ新聞の大賞に選ばれたという
おばあちゃんの川柳を拝見しました。
「 真知子巻き 私もしてた 青春譜 」
おばあちゃんのお部屋は、今度はご主人が使われるとかで
書棚をとりつけることに
ご主人の使ってた2階の書斎は、
ご長男がつかわれるようです。
4年という歳月は、生活を緩やかに変え、
住まい方もそれにあわせ自然に変化させるようです。



