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2008.03.22
夜ばなし(咄)とはなんぞ
気の抜けたサイダーのようですが
1月末に参加したお茶事、遅ればせながら・・・・
冬至の頃、長い夜をお茶で楽しみましょ、と開かれたお茶会が
夜ばなしの発端と伺いました。
夕方4時ごろから始めて夜中まで続いたという。なんとなんと。
その想定で、雨戸を下ろして和蝋燭の灯火の中でお茶事がおこなわれました。
お茶事とは、お濃茶をいただく前に、お酒を酌み交わしながら軽い会席料理を
楽しむ事も含めています。
夜目遠目蚊帳の中とは、女性が美しく見える状況を言いますが、
食事ばかりは明るい場所にかぎります。
和蝋燭のほか、油(なたね油?)に浸した紐に火をつけた灯り台が
用意されていましたが、猫化けをイメージし、この部屋に一人でいることは
ごめんこうむりたく存じた次第です。
おもしろいのは、
その紐ですが、淀川の河川敷に生える葦の茎中心部にあるスカスカ部分が
使われているとか、それも減っているそうな。
「確かスッポンて言ってたよね」の知ったかぶりに、
応えてくれる年齢は一人もいませんでした。
たまに蝋燭の明かりも荒んだハートにいいのかも、
しばし古人の侘びさびにふれたひと時でした。




