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2007.12.14
椿三十郎
ウン十年前、黒澤明の椿三十郎を観て、あまりの痛快さに
時代劇を見直したことがある。
敵地である隣家にもぐり込んだ三十郎から、味方への合図として隣の用水路から
真っ白な椿がドッと流れ込んだ時、
観客席から歓声と拍手が湧き上がった。
黒い画面に白が鮮やかで、より想像をかき立てられた。
同じ脚本で森田監督がその場面をどう表現するのか、
あの時と同じようなワクワク感があるだろうか。
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正直、三船三十郎をこえる感動はなかった、けど
ごめん。比較するのが間違いでした。
お茶漬けを取り巻く環境(年齢も含め)が違い過ぎてました。
さざんか三十郎なら許せます。
それでも十分元はとれるほど楽しめました。
やぁ?、映画って本当にいいですね。
ところで椿と山茶花(サザンカ)の区別は?
花弁が一枚一枚落ちるのが山茶花で、
花ごとポトリと落ちるのが椿です。
この年でようやく見分けがつくようになりやした。




