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2021.03.23
文化住宅のゆくえ
大阪市の会員さんから
文化住宅を購入し、1/3を自宅に後は賃貸にしたいというご要望がありました。
文化住宅は高度成長期の昭和30年代に
関西で多く建築された集合住宅です。
それまでの集合住宅は中廊下に個室が並び、キッチンとトイレは共同でした。
有名なところでは手塚治虫や石森章太郎が暮らしたトキワ荘などで
いわゆる荘やアパートと呼ばれるものです。
当初の文化住宅は戸別にキッチン、トイレはついていますが
お風呂が無く、この物件にもついていません。

フラッシュをたかないと、暗がり状態です
天井は雨漏りで抜けちているところも
メゾネットになっている端の家は、1間(1.8m)に階段が収められ
勾配は梯子並です。
壁は当時流行りの綿壁で、
一年前に明け渡されたということですが
昨日まで生活していたように衣類が・・・・・
唯一、この部屋のガラス戸に、昭和好きの矢野君は惚れ込んだ様ですが・・・・・
何よりも残念なことは、接道が2mに満たないため
再建築不可だということです。
何をするにも面積が大きいことと、前面道路が狭いため
屋根と外壁を触るだけでも1000万円を悠に超えてしまいます。
ご予算を大きく超過することと
賃貸部分の改修と後々のメンテナンスを考えると
あまり効率の良い資産とは言えません。
取り敢えず調査結果を報告し、判断を仰ぐことにしました。
構造はまだしっかりしていますが、
写真は上げていませんが、内部の傷みも目立ちます。
部屋内を恐る恐る覗くNさんの及び腰で
ご想像ください。
大阪の中心部で、一年間売れずに残っているということは
再建築不可は売るにしても困難であることを
物語っているようです。
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