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2016.06.01
古民家ナナメ読み
中筋家は700坪の敷地に
母屋が間口22.8m 奥行き25mもある豪邸です
嘉永5年(1852)に建てられたようです
総ケヤキづくりの門、贅沢の極み
表からは2階建てしか見えないのですが
この場所から3階建てが分かる
(表門東側の3座敷)
ここは大庄屋の役所として使われていたとか
庭園には鶴亀を現した石がデザインされていました
西側の男衆の部屋はいたって粗末な造りであり
このメリハリの付け方には恐れ入りました
農機具や納屋はシロアリの被害を受けた木材や
明らかに使い回しの木が再利用され
質素倹約が伺えます。
襖の柄も誰でも使っていいものじゃなく
ゆるされた家だけです
(当時のふすま)
当時の襖柄をそのまま写しています
押入れの奥で見つかったという落書きには
「 1月2日ノ 夜ノ 母ノ 10教訓ヲ 思エリ 〇〇 」
とありました。
奉公人が記したのか・・・
琴線にふれる言葉でした。
いつの時代もお母ちゃんは偉大です
古民家は家そのものだけでなく
かい間見える
その当時の暮らしや人間模様に触れたとき
深い感動を覚えます






