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2015.02.19
今井町の古民家・びゅー
橿原市の古民家リノベーションが完成し
本日お引渡しでした。
外観デザインは通りの家に合わせて
玄関の引き戸を開ければ三和土土間です
突き当りの天井までの下駄箱の引違の戸には、
フラメンコを習う夫人の練習用鏡がはめられています
珈琲焙煎の仕事場は右手の上がり框から
プライベートは階段のあるタタミの廊下から
仕事場の作業台と収納です
ここはデスクワークスペースになるようです
補強の柱・梁には柿渋を塗ってますが
日にちが経たないと色が出ません
玄関は木製の引違戸が入り
壁・天井にはお施主さんこだわりのガイナ(断熱塗料)を塗っています
二階の押入れの戸にもフラメンコ用の鏡が
お茶漬けさんは慣れるまでには何度かぶち当たりそうですが・・・
上部の華奢な黒い束や梁は江戸時代のものです
二階の壁はシックイベースの「そよかぜ」(ゼオライト・竹炭入り)
で仕上げています
天井を剥がして出てきたのは末口25センチほどの丸太ですが
江戸時代の庶民の家の証として、表しにしています
奈良の気温は大阪に比べ3度は低いと感じますが
完成したばかりの火の気のない家にも関わらず
部屋内は全く寒さを感じませんでした
別れ際
お施主さんからうれしい一言をいただきました
「いい家を建てていただいて、ありがとうございました」
体が熱くなったのであります
思った以上に骨組みが弱く、補強に時間がかかり難航しましたが
この一言で、吹っ飛びました。
この家にかかわってくれた皆さんにありがとうです。







