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2015.02.12
これは困った!
2月6日から尼崎(築40年程)の解体工事が始まっています

(柱時計は新しいお住まいにかけられることでしょう)
子供のころから慣れ親しんだ家を解体することは
一抹の寂しさを伴うものです。
建物に感謝をし、作業に取り掛かりたいものです。
廃材搬出のトラックがギリギリ通ることができたので
手ごわしは免れたようです。
近隣にできるだけ迷惑が掛からないように
水を撒きながら解体作業をすすめます。
壊しながらサッシ、木材、鉄類など分別し搬出します。
1週間ほどですべての解体は終わりそうですが、
基礎の解体作業中に、地中埋設物があるとの連絡が入りました。
大方の解体は終わっていたのですが
ほぼ敷地全体にコンクリートが打たれているとのこと
ユンボで起こそうと試みたようで、ゴジラのような爪痕が残っていました。
全て漉き取った後で、残されたコンクリートの厚みを計ることに
残念ながら、
頑丈なコンクリートだから、
その上に新しい基礎を打てば良いという訳にはいきません。
埋設物は取り払い、新たに地耐力を計ったうえで
地盤補強が必要であれば、それに見合った補強工事が必要になります。
残されたコンクリートの厚みが分かり次第
どんな補強をするかを検討し、施工することに
平成12年4月に施行された品確法の関連で
まもりすまい保険の加入が義務化され
地盤調査をし、軟弱地盤は補強することを義務付けています
阪神間にあっては軟弱地盤が多く
殆どの敷地で鋼管やコンクリートの支持杭が土中に打ち込まれています。
問題は現在の家を建て替えるとき、
殆どの敷地に地中埋設物として補強杭が存在することです
これを取り除くとなると、高額費用が発生します
その負担はまたしてもお施主さんに・・・・・
法改正はいいですが
いつかはそうなることを視野に入れた取り組みを
して欲しいものです







