magazine
2013.08.31
前人未踏のものづくり
23年前に家を建てたお施主さんから
なつかしいお電話がありました。
当初、設計業務しかしていなかった建築士事務所民家が
施工会社(工務店)をスタートさせて25年になります。
やり始めた頃、新聞で国産材のことを知った東京の方が、
事務所を訪ねて来られました。
実家のある東大阪に2棟の借家を建てたいという
願っても無いご依頼でした。
予算的にはかなり厳しかったことを覚えていますが、
2棟ということもあり、
スケールメリットも考慮し、施工することになりました。
構造にスギ・ヒノキを使い、近隣に木の香りが漂い
話題になりました。
当時は壁にヒノキ板を張っていたのですが、
まだまだ板材の微妙な遊び(収縮を考慮して)を取り入れての形状も確立しておらず
乾燥も精度の低い状態でした。
お引渡し後、梅雨に入り、張りつめたヒノキ板が膨張して起き上がり
2棟とも張り替えるはめになったのです。
改良を重ね今では考えられないのですが・・・・・
板材一つをとっても、施工の苦労を思い出します。
お話を伺えば、20年前に借家にご入居された方が現在も住み続けておられ
入居時、一社員であった方が、今やその会社の社長になっておられるようです。
とにかく住みここちがイイと喜んでおられるとか
ところで今日のご用件は?
「いゃあ、久しぶりに声を聴こうと思って・・・」
なにかしらほっこりと嬉しくなりました。
現在は東大阪でボランティア活動に精をだしておられるようです。
「有形無形の前人未踏のものづくり」を目指しておられるとか
以前のお声より一段と華やいでいました。
全国で「モノづくり」1位に輝く東大阪ですが
人にもやる気、元気を与えているような気がして嬉しくなりました。
久しくお目にかかっていない
23歳になった東大阪の借家に逢いたくなりました。
.jpg)





