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2011.04.28
礼を逸するところに名工は存在せず
今、神戸の現場に入っている大工のAさんは
20年前はイタリアレストランのコックさんでした。
協会が出版した「なぜ、今、木の家か」を読み
木造軸組工法の大工を目指して
建築士事務所民家の門を叩いた人です。
高下棟梁の元で大工見習いとして修行し
昼休憩には決まってノミを研ぐという職人気質で
瞬く間に頭角を現し、
5年ほどで独立
技術に優れ、仕事が速く、どこに行っても大切にされているようです。
高下組の棟上には決まってK大工と一緒に
応援大工として馳せ参じてくれます。
今回は、仕事の空きが出来たということで
通しで現場入りしているのですが
現場で見て気持ちがいいのは
師匠である高下棟梁を敬い
棟梁の大工道具でさえ、重たいものは全て自分が担ぎ
棟梁には一切重いものを持たせないほどです。
数分の時間を惜しみ仕事をし、
止めようと言わない限り仕事の手を緩めません。
(楽しい 昼めしケーション)
昨今、師匠と弟子といった関係が薄くなり
一人前になった途端、
タメ口になる連中が多い中
彼の存在は光っています。
棟梁に聞いてみました
「何人も育てたのに、全員Aさんのようにならへんのは何でやろか」
「性格やろな」ということですが・・・
不思議なことです
あこや貝やのうても
真珠は育つということ・・やろか
そんな話をしてたら
「それはな、A大工は棟梁として他の工務店を経験したからや」
という意見があり
なんとなく腑に落ちたんです
井の中の蛙も、野に放たなあきまへんな
ゲロッ
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