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2009.09.05
ありがとうを忘れた住まいづくり
以前、民家で新築された大切なお施主さんから
2?3年前に電話があり、
和歌山と京都にある既存の木造住宅の
解体工事を見積もって、と頼まれました。
現地を視察し、
見積もりを提示しました。
見積もりのお礼の電話と
検討しますというお返事をいただいき
その後、進展は無く、
よくあることとして気にもせず、忘れていました。
3年ぶりに訪問する機会があり、
訪ねたのです。
「それはそうと、あの時はありがとう、
気になりながらそのままになってました」と
ちいさなポチ袋を手渡されました。
思わぬ出来事に面食らいました。
あれくらいのこと、当たり前にしただけで、
お礼をいただくことを辞退しました。
「あのね、見積もってもろたから、土地をどうするかが
決められたんよ、ものを頼んでお礼をするのは当たり前やろ」
目からウロコでした。
最近、何度も打ち合わせをし、
プランから見積もりまでした段階で、
他社で相見積もりを取り、
プランは大変気に入ってますが・・・・・という
電話一本で終わりという
経験をしたばっかりでした。
建築関係の仕事をしていれば
こんな経験は日常茶飯事のことでしょう、が
相見積もりを取るにもマナーがあります。
大切な家づくりだからこそ考えてほしいのです。
住まいづくりは大勢の人がかかわり
完成させるものです。
心を通わせて始めて成り立つものです。
家づくりに必死になればなるほど、
一番大切な心を置き忘れていることに気づいてほしいのです。
注文住宅は形の無いものを創りあげ
積算し、見積もりとして提出するには
膨大なエネルギーを要します。
そりの合わない会社と続ける必要はありませんが
相手がどんな会社であれ、
感謝の気持ちをなくした住まいづくりは
どこかで歪みがくるように思えるからです。
お施主さんも人なら
建築やさんも人なんです。





