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2009.09.01
伝説のお施主さん
10年点検をしたところ
この際、気になっている
外部の木部塗装や
ベランダの排水など
補修をしてほしいという依頼があり、
懐かしく、お施主さんに逢いたくて
施工中のお宅を訪問しました。
ここは河内長野の木材を初めて使った住宅です。
お施主さんは土木関連会社を経営しておられ
基礎や擁壁・コンクリートに対しては
めっぽう強く、
立腹されれば血圧があがるほどの大声で
怒鳴り飛ばされるのですが、
それとは裏腹に
人として溢れる程のやさしさを感じさせる方でもあります。
今でも、話題になるのは上棟式でのこと
全社員と大工さんに
基礎、屋根、水道、電気、
サッシ、ガスの職方さんなど
全員が参加しての式でした。
上棟式の後、
全員に法外なご祝儀をいただいたばかりでなく
行きつけの料理屋さんを貸切って
ねぎらいの祝宴を設けてくださったのです。
気になることがあれば
事務所にズカズカと入るや否や
ワワワッと怒りをぶちまけ
スタッフの顔面から血の気が引くのですが
言うだけ言って、納得されると
必ず
担いでいるダンボール箱を
下ろし、「みんなで食べな」と
りんごやブドウ、梨など
置いていかれるのです。
無骨で繊細で、男のやさしさとはこういうものか、と
思ったものでした。
久しぶりのお施主さんは
満面の笑顔で出迎えてくださいました。
「もっと若いべっぴんさんなら、待ってても楽しいけどなぁ」
なぁんも変わってませんでした。
玄関のシーサー
お互い元気がなによりです。




