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2009.06.30
江戸末期の民家 リフォーム
江戸末期に建てられたという
平屋建てのリフォーム相談を受け
チェックに出かけました。
できれば耐震チェック・リフォームの
補助金が受けられないかと
アモル設計さんも同行したのであります。
80年前のリフォームはしたことがあるのですが
150年前は初めての経験です。
古くから地域で様々な役を勤め
それが現在も続いているというお家柄です。
その関係の書物や文献がドッサリ
博物館好きには興味しんしん。
痛んではいましたが、
立派な長屋門がその威厳を保っていました。
門の脇には門番などが生活していたという部屋もあり
今は倉庫になっています。
母屋の方は昭和7年に建てられ
起り(むくり)屋根の二階建て、
玄関の間口が2間半という広さです。
今回、リフォームするのは
母屋の横に添うように建つ
江戸末期に建てたという平屋です。
当時、木材は貴重品だったのでしょう。
3寸?3.5寸角の柱に
小屋裏や床下には小丸太が使われています。
床束も石(レンガ)の上に立っているだけ
シロアリの害も見えます。
外壁らしきものは少なく、
ほとんどが掃きだしのガラス戸で囲われています。
虚弱な足元に頑丈な壁を施しても
逆に引き抜きが起こり
耐震性のアップにつながりません。
できるだけ強くない壁長を増やすことだと
アモルさんのアドバイスがありました。
母屋の点検もしたのですが、
ここでも蟻害がみられ、
柱に補強がしてありました。
長居公園はもともと草競馬場だったようです
母屋の二階で昭和32年に
競馬の馬厩舎を建てたという御幣を見つけました。
とにかく足の弱いお母さんのため
床をフラットにし、
冬の冷え込みから守り、
身近な場所にキッチン、浴室、洗面、トイレがある
生活しやすい提案を求められました。
ご期待に近づけるよう
精一杯努力いたします。
りんごジュースありがとうございました。






