お問い合わせ
magazine

消えた「自宅設計」の妄想

我が家の近所に長年誰も住んでいない空き家があり、そこに妄想で自宅を建てて密かに楽しんでおります。

 

私の理想の土地は、公共施設に面していること。これは敷地境界に高い塀を設けて外に閉じられた家にしたいので、隣地が住宅だと気まずいのが理由です。その空き家の敷地は診療所の建つ旗竿地(道路に面した間口が狭い細い通路=旗竿=の奥に、家をたてるためのまとまった敷地=旗=がある土地の形状)に囲まれ、もう一方は郵便局という理想そのまんま。まさに私のための土地です。

立派な松の木が生えているので、それは残して桜と梅とモミジを植えて、季節を楽しみます。高い塀に囲われているので、人目を気にせずパジャマのままで庭に出ます。防犯性に難ありですが、「パジャマでお庭」を優先します。

部屋の間取りはホテルのように寝室と洗面、浴室、トイレは直(ちょく)で繋がっています。起き抜けにお風呂に入るので、ベッドの横に給湯リモコンをつけます。寝返りからのワンパンチでお風呂が沸くシステムです。

リアルに妄想すればいつか引き寄せの法則が発動するのではと、淡い期待を抱いていたところ、ある日古家が解体され売り物件の看板が。早速価格を調べると、なんと1億2000万。1週間も経たずに売れて、今はどこかの業者が地盤調査をしています。

 

長年大事に育ててきた私の妄想、私の土地、返してほしいです。あと、言い訳がましいですが、お施主様にはこんな変なご提案をしませんのでどうかご安心ください。

その他の記事