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2026.04.08
いざとなったら人はどうとでも?
母が膝の手術のため、1か月ほど入院しました。この間心配だったのは残された父の生活です。本人は大丈夫と豪語するものの、料理も洗濯も母任せで今さら自炊が出来るとは思えません。子供のころ母が居ない時、父がみそ汁にそうめんを入れて煮込んだ「地獄炊き」と名付けた謎の料理を作っていたのを走馬灯のように思い出しました。父の料理スキルはあの頃のまま進化していないはず。私は遠方で通うことも出来ず、父のための大量の冷凍食品を買い込んで母の入院生活がスタートしました。
入院中に来る母からの連絡は案の定、父への愚痴でした。バスタオルを持ってきてと頼んでも、バスタオルがなにかも分からず、いつも枕に敷いている大きいタオルと伝えると、家にあるさまざまなタオルを持ってきた挙げ句、バスタオルは入ってなかったとか。バスタオルを知らずに長年生きてきたことに驚きです。
ほどなく母は無事に退院しましたが、父も少しは生活力がついたのではと思います。地獄炊きも何度かは作ったことでしょう。今回のことで、その状況になれば人はどうとでも生きていけるということを知りました。





