お問い合わせ
magazine
2013.04.22

点検・大正初期の家

大正初期に建てられたというお宅に伺いました。P1020722.jpg
(屋根が波打っていました)

6軒長屋の端に位置する2軒分の家です

1階は以前、町工場だったということもあって
中にあった柱を取り払い
大きな機械を据え付けるため広い場所が確保されており
かなり前に事業をやめ、現在は、
ただただ広いスペースが存在してました。P1020702.jpg

表通りに面した部分は木造ですが
裏側は後で建て増し、鉄骨造となっています。

鉄骨の部分はまだ補修をして使えそうですが
木造部分は昭和25年に襲ったというジェーン台風の爪痕が
そのまま残されていました。P1020706.jpg

土壁の剥がれた上まで海水が押し寄せたようです。P1020708.jpg

間口を確保するため、壁も柱も取り払っている状態で
木造部分の傾きが酷く、耐震リフォームをするにも
かなり費用の嵩むことが懸念され、費用対効果を考えれば
お金ばかりがかかりそうで、工事をお勧めする訳にはいきません。P1020718.jpg

外壁モルタルの孕みも大きく、何時落下しても不思議ではありません。P1020719.jpg

1階の力のかかる隅柱に腐朽がみられ、蟻害も想定されます。P1020688.jpg

するとなれば全ての水回りに手をつける必要がありそうです
建物が大きいだけ費用も嵩みます

長く生活した場所であれば
なおさらご近所とのお付き合いも深く、
自分のことだけを考えて行動するのも考え物です。

とりあえず、もう一度ご家族で良く話し合われて
方向性を決めることをお勧めし、帰ってきました。

見ている分にはいいのですが、古い家を管理していくのは
現実的に難しいものだと、つくづく考えさせられた日でした。

その他の記事