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勇気をもって答えを出す

ここ数年、住宅以外の相談をよく伺うようになりました。子供食堂や私設子供図書館、児童発達支援施設、公園の遊具まで、特に地域との繋がりでのイベントやモノづくりの子供を対象とした企画に参加することも多くなりました。

お話をうかがう際に共通しているのは、今の社会に対する危機感と、これからの社会を支える子供達のために今何ができるのか?というところ。当然あり余るお金の使い道として計画する訳ではなく、限られた私財を投げ打って地域貢献を目指している方ばかりで、迷いや不安を抱えながらも、社会問題を他人事にせず、自ら動いて形にしようとする姿にいつも心が動かされます。

 

そんな難しい課題に建築で答えを出す私にとっても「できません」の言葉をついつい飲み込んで「考えてみます」と、踏みとどまらせてくれるのは、施主さんのそんな想いに他なりません。

先日実家に帰った時に母からもらった新聞の切り抜きを財布に挟んで持ち歩いています。

「義を見てせざるは勇なきなり」と故事成語を紹介するコラム。人として行うべき正しいことだと知りながら実行しないのは勇気がないからだ。と背中を押してくれるような素敵な言葉。打合せの中で勇気を振り絞って事を進めるクライアントに是非この言葉を贈りたいと思います。

 

国産材住宅推進協会としての活動もまさに同じ、もっと楽に経済性を優先した家づくりだけを進めても文句は言われないはず。

 

ただ建築の世界に入った以上、視界の片隅に林業、環境、社会問題を見てしまった今、疑問を持ったまま流されるより、勇気を持って建築で答えを出すことができれば素晴らしいな、と考えています。

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